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GOTとGPTの検査とは、肝臓の異常に敏感に反応する酵素を調べる検査です。 【GOTとGPT】 ・GOTとは GOT(グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ)は、身体のいろいろな臓器の細胞の中に ある酵素で、身体の重要な構成要素であるアミノ酸をつくる働きをしています。 人間の体の細胞は、たえず作られる一方で壊れていくものなので、健康な人の血液中にも 細胞の中含まれているGOTが常に一定量出ていますが、臓器や組織が損傷すると血液中 のGOTが増加します。 ・GPTとは GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)もGOTと同様、アミノ酸を作る酵素の一つ です。両方とも肝臓、腎臓、心筋、骨格筋などに多く含まれますが、GPTの量はGOTより 少なく、一番多い肝臓でもGOTの約3分の1と言われます。又、血液中にはごくわずかしか ありませんから、溶血があってもほとんど影響しません。なお、最近、GOTはAST(アスパラギン酸 アミノトランスフェラーゼ)に、GPTはALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)に名称変更されつつあります。 【検査で発見されること】 GOTは心筋、肝臓、骨格筋、腎臓などに多く存在します。これらの臓器の細胞に異常がおこると 血清中のGOTにもすぐ異変が現れるので、肝臓障害、心筋梗塞、溶血などを診断する重要な てがかりとなります。 GPTは、特に肝細胞の変性や壊死に敏感に反応するので、GOTとともに肝臓・胆道系の病気 の診断には欠かせない検査です。 【検査で発見される病気】 ・急性肝炎 : 急性肝炎にかかると、早期からGOTとGPTが高値になります。特に黄疸 があれば、500〜3000IUくらいまで上昇し、黄疸がなくとも100〜800IUに上昇します。 しかし、ウィルス性肝炎の場合は、発症後ヶ月以内にGOT、GPTとも基準値に戻り、 約7割はあとかたもなく直ります ・慢性肝炎 慢性肝炎の場合は、治りにくくて肝硬変まで進みやすい活動型か、 比較的治りやすい非活動型かによってGOTとGPTの値の比率が違ってきます。 非活動型ではGOT、GPTともに50〜60IUの軽度の上昇を示し、活動型ではどちらも 100IUを超え、中程度の上昇を示すようになります。肝炎の場合、急性か慢性かの決定 や活動型か非活動型かの決定は、他の検査や肝臓の組織片をとって調べる組織検査 などにもとづいて診断されます。 ・劇症肝炎 GOT、GPTともに1000IU異常の著しい上昇を示します。そして黄疸が現れ、 晴れていた肝臓が突然縮小して昏睡に陥り、脂肪することも少なくありません。 このような場合は、すでに肝細胞の広範囲な壊死により、血中にもれ出る酵素が減少 するため、GOT、GPTは低下し、基準値近くなります。劇症肝炎の場合、GOTとGPT の減少はむしろ経過不良を意味しています。 ・薬剤性肝炎 薬剤性肝炎では、多くの場合は肝内に胆汁がうっ滞します。 GOTとGPTが、1000IU異常になることはほとんどありません。 ・閉塞性黄疸 GOT、GPTは高値になりますが、γーGTPやアルカリフォスファターゼ などの胆管系酵素やビリルビン値の上昇に比べると、それほど高くはなりません。 ・急性心筋梗塞 心筋梗塞をはじめ、各種の筋疾患、粘液水腫、筋肉内注射後の採血 などでは、GOTが高値を示しますが、GTPはたいてい正常です。しかし、広範囲の心筋梗塞 や大量出血によるショック時などには、肝臓の一部に壊死ができるため、GOT、GPT ともに高値を示します。 ・甲状腺機能亢進症 この病気にかかると、肝動脈の血液の流れが増加して充血が生じ、 肝細胞に障害がおこります。そのためGOT、GPTの値が上昇するといわれています。 ・貧血 貧血でGOT、GPTが高値になるのは、肝細胞からGOT、GPTがもれ出やすく なるからです。輸血や鉄剤注射を受けている場合にも、GOTとGPTの値が高くなることがあります。 【異常ありと診断されたら】 異常値の場合は、まず病歴、飲酒歴、服用薬、手術や輸血の経験、体重の変化などを 再チェックします。それと合わせて、血液生化学検査や形態学検査によるデータを参考 にして診断が進められます。 急性の場合は、異常値の原因となる病気への処置が第一です。急性の病気、特に心筋梗塞 や劇症肝炎のように死亡率の高く重い病気の場合は、何よりも早期発見、早期治療が必要です。 これらの病気は、病態が急激に変わるため、慎重な処置が必要です。 慢性の病気では病変の変化に応じて指導を受け、治療していくことが必要です。

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